知的財産権に関する資格【弁理士試験】
弁理士試験とは、特許庁が認定する産業的財産権に関する業務を行う為の
国家試験の事をいいます。
弁理士は出願特許手続きや実用新案・意匠登録や商標権などに関する業務を
代行するお仕事です。
特許関連業務を取扱う場合は国で定められた弁理士法に基づき資格が無い者は
業務に携わる事ができません。
その資格を認定する国家試験がこの「弁理士試験」なのです。
受験内容は以下の通り制定されています。
受験資格:特にありませんのでどなたでも受験できます
講習方法:テキストによる独学または各種養成施設でのスクーリング
試験時期:短答式筆記試験…5月 論文式筆記試験…6月 口述試験…10月
実施地域:以下の通りです
短答式筆記試験…東京都・大阪府・宮城県・愛知県・福岡県
論文式筆記試験…東京都・大阪府
口述試験…東京都のみ
試験時間:以下のとおりです
短答式筆記試験…3.5時間
論文式筆記試験…共通問題:1.5時間 選択問題:1.5時間
口述試験…3科目の法令を各10分ずつ
試験内容:以下の通り実施されます
【短答式試験】※択一式回答
1.特許・実用新案に関する法令
2.意匠に関する法令
3.商標に関する法令
4.工業所有権に関する条約
5.著作権法・不正競争防止法(※)
※不正競争防止法…同法全般が試験範囲
【論文式試験】※択一式解答
<必須科目>
1.特許法・実用新案法
2.意匠法
3.商標法
<選択科目>※以下の科目より選択し共通・選択科目内1科目を選択し合わせて
2科目解答する
1.地球工学
A.共通問題…基礎構造力学
B.建築構造・土質工学・環境工学の中より1科目選択
2.機械工学
A.共通問題…基礎材料力学
B.選択問題…流体力学・熱力学・制御工学の中より1科目選択
3.物理工学
A.共通問題…物理学
B.選択問題…制御工学・計測工学・光学・電子デバイス工学・電磁気学・回路理論
エネルギー工学・通信工学の中より1科目選択
4.情報通信工学
A.共通問題…情報理論
B.選択問題…通信工学・計算機工学・情報工学の中より1科目選択
5.応用化学
A.共通問題…化学
B.選択問題…有機化学・無機化学・材料工学・薬学・環境化学・生物化学の中より
1科目選択
6.バイオテクノロジー
A.共通問題…生物学
B.選択問題…薬学・環境化学・生物化学・生命工学・資源生物学の中より1科目選択
7.弁理士の業務に関する法律
A.共通問題…民法(総則・物権・債権)
B.選択問題…民事訴訟法・著作権法・不正競争防止法及び私的独占の禁止及び
公正取引の確保に関する法律(※)・行政法・国際私法の中より1科目選択
※不正競争防止法…弁理士法第2条第4項で定義する「特定不正競争」に係る部分
私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律…知的財産権に係る部分
【口述試験】
1.特許・実用新案に関する法令
2.意匠に関する法令
3.商標に関する法令
特許庁に提出する書類はかなり複雑ですので通常係らない方がその手続きを
行なう事は極めて困難です。
資格を取得して豊富な経験を積む事により特許事務所を開業する事も可能です。
特許庁が平成19年に発表した試験統計データによれば9148名の受験者に対し
合格者数が613名、合格率6.7%という難関な試験です。
受験合格者層が21歳から70歳と非常に幅広く年齢を問わず受験される方が多く
いらっしゃるのが特徴です。
また弁理士になる為には試験合格後に日本弁理士会へ入会し登録する事が必要です。
試験に不合格した場合に再チャレンジする事もできますが、再受験は1回のみと
決められていますので注意が必要です。
特許関連業務に興味のある方は是非チャレンジしてみるとよいでしょう。
2008年07月10日 13:03|法律系の資格



