IT知識に関する資格【ITパスポート試験】
ITパスポート試験とは、平成21年春より独立行政法人 情報処理推進機構によって実施されるIT全般に関する知識スキルを認定する為の国家資格試験の事を言います。
近年の情報化社会により情報技術は日々進化し続けており、ITに関する知識や経験は
必要不可欠なスキルとなりつつあります。
ただ様々なソフトウェアを駆使して利用出来るだけではなく、ITを利用する事により様々な
問題を解決へと導く為にはITに関する正しい知識が必要です。
ITに関する正しい知識が業務に活かされる事により、様々な付加価値を生み、更には企業内におけるコンプライアンスや顧客満足度(CS)の向上を目指す事が出来るのです。
ITに関する様々な知識を認定する為の新しく生まれた国家資格試験、それが「ITパスポート
試験」なのです。
受検資格:特にありませんのでどなたでも受検できます
試験日程:4月・10月(平成21年4月より順次実施されます)
試験地域:全国各地の指定会場
試験内容:以下の通りです
【ストラテジ系】
◆企業と法務
<企業活動>
1.企業活動や経営管理に関する基本的な考え方
2.身近な業務分析・課題を解決する手法・PDCAの考え方・作業計画・パレート図等の手法
3.業務フローなど業務を把握する際のビジュアル表現
4.財務諸表・損益分岐点など会計と財務の基本的な考え方
<法務>
1.知的財産権(著作権・産業財産権等)・個人情報保護法・労働基準法・労働者派遣法等の
身近な職場の法律
2.ソフトウェアライセンス(ライセンス形態・ライセンス管理等)の考え方・特徴
3.企業の規範に関する考え方(コンプライアンス・コーポレートガバナンス等)
4.標準化の意義
◆経営戦略
<経営戦略マネジメント>
1.代表的な経営情報分析手法(SWOT分析・プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)
顧客満足度・CRM・SCM等)・経営管理システムに関する基本的な考え方
2.オフィスツール(表計算ソフト・データベースソフト等のソフトウェアパッケージ)の利用に関する
理解
<技術戦略マネジメント>
1.技術開発戦略の意義・目的などに関する理解
<ビジネスインダストリ>
1.各種ビジネス分野での代表的なシステムの特徴(電子商取引・POSシステム・ICカード
RFID応用システム等)
2.エンジニアリング分野や電子商取引での代表的なシステムの特徴
3.情報家電や組込みシステムの特徴・動向等
◆システム戦略
<システム戦略>
1.情報システム戦略の意義と目的・戦略目標・業務改善・問題解決等に向けた考え方
2.業務モデルにおける代表的なモデリングの考え方
3.コミュニケーションにおけるグループウェアやオフィスツール等の効果的な利用
4.コンピュータ及びネットワークを利用した業務の効率化の目的・考え方
5.代表的なサービスを通じたソリューションの考え方
6.システム活用促進・評価活動の意義と目的
<システム企画>
1.システム化計画の目的
2.現状分析などに基づく業務要件定義の目的
3.調達の基本的な流れ(見積書・提案依頼書(RFP)・提案書の流れ等)
【マネジメント系】
◆開発技術
<システム開発技術>
1.ソフトウェア開発のプロセスの基本的な流れ(要件定義・システム設計・プログラミングテスト
ソフトウェア保守等)
2.ソフトウェア開発における見積りの考え方
<ソフトウェア開発管理技術>
1.代表的な開発手法に関する意義や目的
◆プロジェクトマネジメント
<プロジェクトマネジメント>
1.プロジェクトマネジメントの意義・目的・考え方・プロセス・手法
<サービスマネジメント>
1.ITサービスマネジメントの意義・目的・考え方
2.ヘルプデスクなど関連項目に関する理解
3.コンピュータやネットワークなどのシステム環境整備に関する考え方
<システム監査>
1.システム監査の意義・目的・考え方・対象
2.システム監査の流れ(計画・調査・報告)
3.内部統制・ITガバナンスの意義・目的・考え方
【テクノロジ系】
◆基礎理論
<基礎理論>
1.2進数の特徴や演算・基数に関する基本的な考え方
2.ベン図などの集合・確率や統計に関する基本的な考え方
3.情報量の表し方(ビット・バイト等)・ディジタル化の基本的な考え方
<アルゴリズムとプログラミング>
1.アルゴリズムとデータ構造の基本的な考え方・流れ図の表現方法
2.プログラミングの役割
◆コンピュータシステム
<コンピュータ構成要素>
1.コンピュータの基本的な構成・役割
2.プロセッサの性能と基本的な仕組み・メモリの種類と特徴
3.記録媒体の種類と特徴
4.入出力インタフェース・デバイスドライバなどの種類と特徴
<システム構成要素>
1.システムの構成・処理形態・利用形態の特徴
2.クライアントサーバシステムの特徴
3.Webシステムの特徴
4.システムの性能・信頼性・経済性の考え方
<ソフトウェア>
1.OSの必要性・機能・種類・特徴
2.ファイル管理の考え方(アクセス方法・検索方法等)と基本的な機能の利用法・バックアップの
基本的な考え方
3.ソフトウェアパッケージ(オフィスツール等)の特徴と基本操作
4.オープンソースソフトウェア(OSS)の特徴
<ハードウェア>
1.コンピュータの種類と特徴
2.入出力装置の種類と特徴
◆技術要素
<ヒューマンインタフェース>
1.インタフェースの設計(GUI・メニュー等)の考え方・特徴
2.Webデザインの考え方
3.ユニバーサルデザインの考え方
<マルチメディア>
1.符号化の種類(JPEG,MPEG,MP3 など)・特徴
2.マルチメディア技術(Virtual Reality(VR)・Computer Graphics(CG)など)の応用目的や特徴
3.情報の圧縮と伸長・メディアの特徴
<データベース>
1.データベース及びデータベース管理システム(DBMS)の意義・目的・考え方
2.データの分析・設計の考え方・データベースのモデルの特徴
3.データの抽出などの操作方法
4.データベースの処理方法(排他制御・リカバリ処理等)
<ネットワーク>
1.ネットワークに関するLANやWANの種類と構成・インターネットやLAN・の接続装置の役割
2.通信プロトコルの必要性・代表的なプロトコルの役割
3.インターネットの特徴と基本的な仕組み
4.電子メール・インターネットサービスの特徴
5.通信サービス(モバイル通信・IP電話等)の種類と特徴・課金・伝送速度等に関する理解
<セキュリティ>
1.ネットワーク社会における安全な活動の観点から情報セキュリティの基本
2.情報資産とリスク管理の目的・情報セキュリティポリシーの考え方
3.ウイルス対策などの技術的セキュリティ対策(入退室管理やアクセス管理)の考え方
種類と特徴
4.物理的・人的セキュリティ対策の考え方・種類と特徴
5.認証技術(ID・パスワード・コールバック・ディジタル署名・生体認証技術)の種類と特徴
6.暗号化技術(公開鍵・秘密鍵等)の仕組みと特徴
ITパスポート試験はこれからのIT化社会に向けて生まれた新しい試験であり、平成21年春より初めて実施されます。
ITに関するスキルはシステムを始めとする専門分野に携わる方だけではなく、セキュリティや
コンプライアンスを管理する経営部門に至るまで、業務に携わる方にとって必要とされる
スキルです。
その為、ITスキルの公平且つ公正な評価が必要であると求められていたニーズによって
生まれたのがこの「ITパスポート試験」なのです。
この試験は証券・電力・通信・小売等の様々な大手企業でも注目されており、新入社員研修の一環として受検費用を経費扱いとする事を検討する等、期待が寄せられつつある試験です。
IT全般と併せて法務についても学べばビジネス法務のスペシャリストとして活躍する事も
出来るでしょう。



