情報処理技術に関する資格【情報処理技術者試験】
情報処理技術者試験とは、独立行政法人 情報処理推進機構が実施する
情報処理を知識や技能が一定水準を超えていると認定するための
国家資格試験の事をいいます。
現在パソコンはもはや「第三の家電製品」とも呼ばれるようになり
ITに関連する仕事に従事される人口も大幅に増加する傾向にあります。
それに伴い情報処理技術も年々進化を遂げており技術者たちは
それらのスキルを随時身につけていかなければなりません。
ITが日々進化する状況の中で経済産業省は一定の水準を定め
その基準を超える知識やスキルを持つ技術者たちに目標を示し
技術の向上に努める事や学校・企業などの各現場における
教育水準の確保・技術者への社会的地位の確立を目的として
この試験が行われています。
情報処理のエキスパートとして認定する国家資格試験
それが「情報処理技術者試験」なのです。
受験資格:特に限定はありませんのでどなたでも受検できます
講習方法:各種専門養成施設または学校などによるスクーリング
試験時期:4月及び10月
実施地域:同法人各指定会場(全国およそ63箇所にて実施)
試験時間:午前…150分 午後…150分
試験内容:以下の通りです
【午前の部】
■コンピュータ科学基礎
<情報の基礎理論>
1.数値表現/データ表現
・基数変換
・数値表現
・文字表現
・数値計算(演算方式と精度/近似解法と方程式他)
・確率と統計
・最適化他
2.情報と理論
・論理演算/符号理論/述語論理/状態遷移/計算量/情報量/BNF
ポーランド表記法/集合他
<データ構造とアルゴリズム>
1.データ構造
・分木/リスト/スタック/キュー他
2.アルゴリズム
・整列/探索/再帰/グラフ/文字列処理/流れ図他
■コンピュータシステム
<ハードウェア>
1.情報素子
・半導体素子/集積回路の種類/特徴他
2.プロセッサアーキテクチャ
・命令とアドレッシング/プロセッサの性能/構造/方式/特徴
3.メモリアーキテクチャ
・メモリキャッシュ/メモリの容量/メモリの構成/特徴
4.補助記憶
・記憶媒体/補助記憶装置の種類/特徴
5.入出力アーキテクチャと装置
・入出力インタフェース/周辺装置/通信装置(ルータ・モデム・DSU他)の種類
特徴
6.コンピュータの種類と特徴
・コンピュータ(パソコン・ワークステーション他)の構成/種類/特徴
7.エンベデッドシステム
・構成部品と実装/論理設計/論理回路/制御理論/信号理論
<基本ソフトウェア>
1.オペレーティングシステム
・仮想記憶/多重プログラミング/記憶管理/OSの機能・種類・特徴
エンベデッドOS/エンベデッドシステム設計/デバイスドライバ
2.ファイル管理
・ファイル編成/アクセス手法/排他制御/リカバリ処理/検索手法
<システムの構成と方式>
1.システムの構成技術
・クライアントサーバシステム/システムの構成方式
処理形態(デュプレックス構成・デュアル構成・分散コンピューティング
グリッドコンピューティング・ユビキタスコンピューティング・SAN
NAS他)
2.システムの性能
・システムの性能計算・性能設計・性能指標・性能評価/待ち行列理論
キャパシティ管理(コスト・資源管理・性能管理他)
3.システムの信頼性・経済性
・システムの信頼性計算・信頼性設計・信頼性指標・信頼性評価・経済性
稼働率/故障率/バスタブ曲線
<システム応用>
1.ネットワーク応用
・Web/CGI/インターネット/イントラネット/エクストラネット/通信サービス
モバイル通信/衛星通信システム/プロトコル(CP/IP・UDP・IPv6他)
LANの構成・種類・特徴
2.データベース応用
・データウェアハウス/データマイニング/データマート/SQLの利用
3.データ資源管理
・IRDS/メタデータ/リポジトリ
4.マルチメディアシステム
・AI/パターン処理/AR/VR/CG/エージェント/メディア応用
■システムの開発と運用
<システムの開発>
1.言語
・プログラム構造/データ型/言語処理系/構文解析/
言語(C,COBOL,JavaTM,SQL,HTML他)の種類・特徴
2.ソフトウェアパッケージ
・表計算ソフト/グループウェア/ミドルウェア/オープンソースソフトウェア
3.開発環境
・開発ツール/EUC・EUD/デバッグ技法
4.開発手法
・プロセスモデル/ソフトウェア開発手法/再利用手法/Webアプリケーション開発
ソフトウェアの品質保証
5.要求分析・設計手法
・DFD/E-R図/UML/オブジェクト指向設計/プロセス中心設計/データ中心設計
モジュール設計/入出力設計/ヒューマンインタフェース設計
ドキュメント設計/Webデザイン
6.プログラミング・テスト・レビュー
・プログラミング手法
(オブジェクト指向プログラミング・並列処理プログラミング他)
テスト手法/レビュー手法/テスト設計・管理手法
7.開発管理
・プロジェクト計画/見積手法/品質管理/工程管理/日程管理/
コスト管理(アーンドバリュー他)/構成管理/要員計画・管理
ドキュメント管理/開発メンバの役割と構成/プレゼンテーション技法
コミュニケーション技法/システムの可監査性
8.外部環境の活用
・アウトソーシング/システムインテグレーション
<システムの運用と保守>
1.システムの運用
・システムの障害管理/移行/オペレーション/運用ツール/資源管理
コスト管理/ユーザ管理/ITIL/設備・施設とその設計・施工・維持運営
2.システムの保守
・保守の形態/保守契約/ソフトウェア保守
■ネットワーク技術
<ネットワーク技術>
1.プロトコル・伝送制御
・ネットワークアーキテクチャ/通信プロトコルとインタフェース/OSIの階層
2.符号化・伝送
・誤り制御/変調・符号化/多重化方式/交換方式/伝送方式
3.ネットワーク(LAN・WAN)
・LAN/WAN/インターネット技術/ネットワーク関連法規/電気通信サービス
4.通信装置
・LAN間接続装置/回線接続装置/伝送・交換装置/通信媒体
5.ネットワークソフト
・ネットワーク管理/ネットワークOS
■データベース技術
<データベース技術>
1.データベースのモデル
・データモデル(関係モデル・E-Rモデル他)/分析/正規化/操作
2.データベースの言語
・SQL
3.データベースの制御
・データベースの排他制御・リカバリ/トランザクション管理/分散データベース
DBMSの機能・特徴
■セキュリティと標準化
<セキュリティ>
1.セキュリティ
・暗号化/認証/アクセス管理/セキュリティ管理/安全対策/設備/施設管理
コンピュータウイルス/プライバシ保護/セキュリティポリシ/個人情報保護
ネットワークセキュリティ/データベースセキュリティ/セキュリティ関連法規
2.リスク管理
・リスクの分析・対策・種類/内部統制
3.ガイドライン
・情報システム安全対策基準/ソフトウェア管理ガイドライン
コンピュータウイルス対策基準/コンピュータ不正アクセス対策基準
情報セキュリティ監査制度
<標準化>
1.開発と取引の標準化
・ISO9000/SLCP-JCF98
2.情報システム基盤の標準化
・OSI/IEEE/EDIFACT/OMG/CORBA/RFC/ISMS/ISO/IEC15408
3.データの標準化
・各種コード(文字コード・バーコード・2次元コード他)/データフォーマット
データの圧縮
4.標準化組織
・内外の標準化組織の役割と活動内容
■情報化と経営
<情報戦略>
1.経営管理
・経営戦略/組織/経営管理/マーケティング/行動科学
ヒューマンリソースマネジメント
2.情報化戦略
・情報化構想/システム化計画/業務改善/業務分析・設計/企業情報システム
【午後の部】
■ハードウェア
・数値の表現
・文字の表現
・画像・音声の表現
・処理装置
・記憶装置
・入出力装置
・演算の実行
・アドレス方式
・入出力の実行
・システム構成他
■ソフトウェア
・システムソフトウェア
・アプリケーションソフトウェア
・ソフトウェアパッケージ
・OSの機能
・プログラム言語
・言語プロセッサ
・プログラムの実行他
■アルゴリズム
・整列
・探索
・文字列処理
・ファイル処理
・図形
・グラフ
・数値計算他
■データ構造及びデータベース
・基本データ構造
・記憶媒体の種類と特徴
・ファイルの編成方法
・データベースの種類と特徴
・データベース言語
・SQLによるデータ操作他
■通信ネットワーク
・データ伝送
・伝送制御
・TCP/IP
・LAN
・WAN
・インターネット
・電子メール
・Web他
■情報処理技術
・システムの性能
・システムの信頼性
・リスク管理
・セキュリティ
・標準化
・オペレーションズリサーチ他
■プログラム設計
・システム開発工程
・プログラム設計工程
・構造化設計
・モジュール設計
・プログラム設計書他
■プログラム開発
・プログラム言語(C,COBOL,Java,アセンブラ)
・コーディング
・開発環境
・テスト手法他
この資格試験は厚生労働省若年者就職基礎能力修得支援事業である
「YES-プログラム」に指定されていますので資格取得後申請を行う事により
若年者就職基礎能力修得証明書という公的証書を得る事ができます。
また資格取得者への優遇制度として「中小企業診断士」試験や「弁理士試験」
教員採用選考試験時における国家試験一部免除制度を受ける事が可能です。
その他、入試優遇制度を実施している学校や単位認定制度を実施している
学校などもありますので、資格を取得する事による様々なメリットがあります。
就職や転職時には何よりも勝るアピールポイントとなる事でしょう。



